ディズニー+で独占配信されているドラマ「ガンニバル」
その内容を1話ごとにレビューしていきます。ネタバレになる部分もあるので、視聴前の方はご注意下さい。
主演:柳楽 優弥
■暴力警官としての大吾の過去
第3話は回想シーンから始まる。
大吾の娘、ましろの授業参観に来た有希。自分のお父さんについての作文を発表する授業で、ましろは父である大吾を「私のお父さんは暴力警官です」と告白する。
周りの皆はお父さんをすごい人だと言うけれど、警官だからといって人を無暗に傷つけるのは間違っている、と主張するましろに、有希は複雑な表情を見せる。
実際に大吾は事件の容疑者に対して必要以上の暴行を加えており、馬乗りになって顔面を殴りつけ、さらに胴体に蹴りを何発も食らわせるほど。
そして彼の血気盛んな性格が災いして、とある事件が起きる。
■女児誘拐事件と娘の危機
街では女児だけを狙った犯行が多発しており、その容疑者である今野翼という男の自宅に女児が自ら入っていったと通報を受ける。
現場に駆け付けた大吾は、家の中にいるのがましろだと気づき、上司の制止も聞かずにガラスを叩き割って侵入。(回想シーン終了)
■大吾を襲ったのは何者か?
場面は現在に戻る。
第2話は大吾が異形のものに頭部を鎌で切り付けられるシーンで終了したが、彼は何とか無事に生きていた。
病院で目覚める大吾。そこへ恵介を中心とした後藤家の人間がやってきて、
今回の犯行は後藤家の中でも過激派の男によるものだったと説明。
しかし大吾はそれを信じない。自分を襲った「あの人」と呼ばれる存在は
ただの人間では無かったからだ。
頭を13針縫う重症を負いながらも、大吾は犯人を捕まえるために病室を抜け出す。
一方で有希は、自分を省みず危険を冒してばかりの大吾に怒りを覚え、
少しは家族の事を考えて、と怒鳴りつける。次に勝手な事をしたら
ましろを連れて村を出て行く、と言う有希に対して、大吾は妻と娘をこれ以上危険に晒さないために今すぐ2人は村から出るように警告する。
大吾に危険を冒してほしくないから言ったのに、自分を残して村から去るように説得してくる彼に対し、何それ、違うじゃん!とさらに怒りを爆発させる有希。
この時に初めて、ましろが死人の指を拾ってきた事実を彼女に告げる(第一話)
■証拠隠滅を図る後藤家
医師がましろの拾ってきた指の成分を調べた結果、それは失踪した前駐在員の狩野治のものであると判明し、大吾に留守電を残していた(第2話)
大吾が襲われた際にスマホを紛失していたのだが、実は後藤家がそれを回収しており、留守電メッセージを聞いて自分たちに容疑がかけられると察知。
証拠隠滅を図るために大吾の振りをして医師を呼び出し、監禁する。
■後藤家との衝突
医師を囮に大吾を呼び出し、始末してしまおうと考える後藤家。
大吾が乗るパトカーに向けて銃撃して奇襲を仕掛けるが、警官としての
大吾は並みの人間よりも遥に強かった。
猟銃を構えた複数人を相手に小銃一つで立ち向かい、見事に全員を逮捕する。
逮捕される直前、後藤家の1人が「駐在を殺したのは自分だ」と笑いながら罪を認める。
■回想シーンの続き
女児誘拐事件の容疑者、今野翼の自宅に押し入る大吾。そこには翼に寄り添うましろの姿が。
翼はましろの事を愛していると言い、大吾に追い詰められるとカッターナイフをましろの首に宛がって、「一緒に死のう」と囁く。
娘が命の危険に晒された大吾は拳銃を取り出し、翼の顔面目掛けて発砲。
弾丸は命中して翼は倒れ込む。
すぐにましろの下へ駆け寄って安否を確認する大吾。
しかし目の前で父が人を殺したショックからか、ましろは気を失ってしまう。
というところで第3話は終了。
「コメント」
大吾の暴力シーン満載の第3話。
馬乗りで顔面を何発も殴りつけている様子はどこか楽しそうにも見えて、暴力警官の狂気を感じます。
確かに2話の時点でやたらとバイオレンスだなとは思っていたのですが、
下から彼はこうだったのですね。
後藤家と口論している時の柳楽さんの口元が少し吊り上がってるのが
今にも爆発しそうな怒りを表現しているようで、恐ろしいです。
また、有希が大吾に対して怒りをぶつけるシーンもリアリティが凄かったです。
分かってほしいのに分かってくれない、という気持ちが高ぶり、食い気味に
声を荒げる吉岡さんが、感情的な女性のイメージを体現しているようで
こちらも見ていて怖かったです。
よく笑い、言葉も普通に話せていた時代のましろも第3話で初登場。
なぜ彼女が今のようになったのか?という明確な原因はまだ言及されていませんが、おそらく今回のラスト、大吾の発砲事件と関わりがあるように思えます。
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