心霊現象を信じる派ですか?それとも否定派ですか?
私は信じる派です。というのも、理屈では説明できない不可解な光景を
実際に目にした事があるので、それ以来オカルトには肯定的です。
しかし世の中の不思議な現象というのは、大抵何かしらの仕掛けがあったり、はたまた自然のいたずらだったりするものです。
では今回の映画で少女たちを襲うのは、幽霊でしょうか、それとも…?
ナンシー・ドリューと秘密の階段
「4コマあらすじ」
「作品みどころ」
主人公のナンシーは悪戯好きな少女で、よく警察の厄介になっては
両親を困らせている。
物語の序盤では、学校の男子に友達をいじめられた報復として、塗料で相手の体を全身真っ青にしてしまうなどの大胆さ。
ピッキング技術も習得しており、不法侵入もなんのその。
けれど同時に、ナンシーは鋭い推理力と観察眼の持ち主でもあり、
僅かな手がかりから事件の真相に迫っていく探偵スキルを見せつける。
ナンシーたちを襲った心霊現象は、わりと早い段階で仕掛けを見破られてしまう。屋敷の裏に隠された秘密の部屋で、全ての心霊現象は操作されていた。
バチンと消える照明、ひとりでに動き出す箪笥の引き出しなど、仕掛けを見れば結構アナログなギミック。
ここからの物語の核は、「誰が何の目的で心霊現象を偽装したのか?」という謎である。
事件の謎に挑むのはナンシー1人ではない。
学校の友達や幽霊屋敷の住む婦人の孫娘など、仲間とともに結成された
少女探偵団として行動する。
これが中々に有能な面子で、特にいじめられっ子の友達は化学知識に富んでおり、床に付着した物質を分析して犯人を特定するようなずば抜けたスキルを披露してくれる。
そして前述の通り肝心のナンシー自身もハイスペックなので、非常に
探偵向きのメンバーと言える。
「コメント」
あまり気張らずに見られるコージーミステリー映画です。
(※コージーミステリー:血なまぐさい事件が起きないミステリー的なこと)
最初の30分くらいの時点では、幽霊もののファンタジーなのかと思っていましたが、幽霊要素はあくまで事件の真相に迫るための鍵でした。
少女探偵団4人のうちの1人とは、もともとナンシーと確執があったのですが、彼女たちが互いに心を開いていく様子も見どころの一つです。
高飛車な性格だったその女の子が、「この事件が解決したら、また私たちは元のギスギスした関係に戻ってしまうの?」と不安を訴える場面は印書的でした。
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