闘う教師、と言われれば、真っ先に思い浮かぶのは誰でしょうか?
私は世代的に「ごくせん」です。仲間由紀恵演じるヤンクミが、生徒を守るために不良などの輩とやり合うシーンは未だに印象的です。
今日の映画にも闘う教師が登場します。でもこちらはヤンクミと違い。
ムキムキ強面の熊のような大男。女子高に赴任してきた彼が、町ぐるみの事件に立ち向かっていく韓国のサスペンス映画です。
守護教師
「4コマあらすじ」
「作品みどころ」
主人公のギチョルは元ボクシング東洋チャンピオン。当然腕っぷしは強く、
筋肉で盛り上がった体格は迫力満点だ。
生徒たちからは「まるで熊」と陰で笑われる。
しかし生徒を危険に晒す不届きもの共には、ギチョルの鉄拳制裁が下される。この男、とんでもなく強く、相手が何人だろうがどんな武器を持っていようが関係なく殴り倒すのだ。
フットワークも軽く、相手から繰り出される拳はほとんど避けて、がら空きの胴にパンチをお見舞いする。
アメリカ映画なら銃の撃ち合いになりそうなところだが、アジアでは殴り合うほか手段は無い。だからこそ迫力のあるシーンとなっている。
ギチョルは失踪した生徒の友達であるユジンから話を聞き、失踪の原因を探り始める。
理事長が知事選の真っ最中の事もあり、事を荒立てたくない学校側は、
生徒が行方不明なのに警察に捜索願すら出そうとしない。
独断で警察に話を持ち掛けたギチョルを責め立て、退職金を渡して
今すぐ学校を出ていけ、と命令。
どうやら学校だけでなく、町全体で事件を隠蔽しようとしているかのような
不穏な空気が感じられる。
ギチョルとユジンは2人で真相を追究するが、何かの圧力がそれを阻もうと動き出す。
生徒失踪の原因は何だったのか?そして犯人はどこにいるのか?
「コメント」
ハリウッド進出も果たした韓国俳優マ・ドンソク主演のサスペンス映画です。
アクション要素とサスペンスが絶妙な具合でマッチしており、暗い場面と戦闘シーンが交互にやってくるため、中だるみせずに最後まで見られる作品となっています。
犯人のミスリードもうまく、最初こいつか?いややっぱりあいつか?と
視聴者の思考を巧妙に誘導していると思います。
また、サスペンスの犯人の中には同情の余地がある人物もいますが、今作の犯人には全くと言っていいほど同情できません。でもこういう人が現実には一番多そうだな、とリアリティを感じました。
嫌疑をかけられる原因となった行為も、調べていると韓国ではとても発生率の多い犯罪だそうで、そこも映画に反映されているのだなと知りました。
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