『プー あくまのくまさん』では分からない! 映画で学ぶ、野生のクマに出会ったときの対処法。本物はプーより怖い?

◆特集記事

ハチミツ大好きでおなじみ、黄色のかわいいクマがホラー化した『プー あくまのくまさん』 凶器を手に襲ってくるプーさんは、もはや頭身がクマのそれじゃないですし、出会ったらまず命はないでしょう。でもクマに襲われるのは映画の中の話だけではありません。実際に深刻な被害も出ています。というわけで今回は、プーさんからは学べない「クマと出会った時の対処法」を紹介します。

★『プー あくまのくまさん』公式サイト⇩

https://akumano-pooh.com/

野生のクマに遭遇したら?

都会に住んでいればまず必要のない心配ですが、田舎のほうだとクマは結構身近に潜む危険なんです。
普段からその辺をうろいつてはいないですが、食糧を求めて山から下りてくることがあり、その際に襲われるケースも。適切な対処で乗り切りましょう!

①絶対に大きな音はたてない!

叫ぶと敵とみなされます! 悲鳴を上げたい気持ちをこらえて、まずはゆっくり静かに行動しましょう。もし叫んでしまった場合はもう手遅れですが、そうなった場合も全力ダッシュで逃げるのはNG! クマは早いし持久力もあります。陸上選手でもない限り追い付かれて死んでしまいます。

山県選手が陸上100メートルで日本新 → 時間と距離と速度の関係を計算しよう|一色清の「このニュースって何?」|朝日新聞EduA
日々のニュースの中に「学び」のきっかけがあります。新聞を読みながら、テレビを見ながら、食卓やリビングでどう話しかけたら、わが子の知的好奇心にスイッチが入るでしょうか。ジャーナリストの一色清さんが毎週、保護者にヒントを教えます。

陸上の日本新記録を持つ山県選手の最高時速が36.18km。たいしてクマは、約50kmで走ります。陸上のトップ選手を遥に凌駕するスピードに勝てるわけがありません。走って逃げるのはやめましょう!

②死んだふりはしない

昔から「クマに遭ったら死んだふりをしろ」と言いますよね。あれは嘘です。死んだふりをしたら殺されるだけ。命を差し出すも同然の行為です。

③落ち着いてなだめる

クマの目をしっかり見ながら、ゆっくりと話しかけるなどして敵意が無い事を伝えましょう。目を逸らすと攻撃される可能性があるので、人の目を見て会話するのが苦手な人も、この時だけは我慢して下さい。

しっかり人間の言葉で話しかけて下さい。クマではありませんが、野犬と睨み合いになった私の友人が、適当な犬の鳴きまねをしたせいで殺されかけたことがあります。おそらく犬語で挑発的な内容を言ったんでしょう。そういう言語トラブルを防ぐためにも!

④自分を大きく見せる

こちらが敵でない事を伝えても全然相手が言う事を聞いてくれない場合は、いよいよ戦うことを視野に入れなくてはなりません。ですがまだ希望は残っています! 高いところに上ってクマを見下ろしたり、両手を広げるなどして、クマよりも自分を大きく見せるんです。もしかしたらクマが逃げてくれる可能性もあります。ただし完全に敵対してしまう危険もあるので、一か八かの賭けですね。

⑤戦う

ここまでやって全部だめならもう戦いましょう。それしか生きる道はありません。映画のように都合よく刃物が落ちていることもないでしょうから、とりあえず武器になりそうな木の枝や石を拾います。そもそもクマの皮膚は厚く、並大抵の刃物では歯が立ちません。そして出来れば鼻を狙ってください。そこが唯一の弱点です。

クマと出会う前にできる予防策

これから夏になり、キャンプで山へ行く人も増えてくる時期です。しかし山の中には、いつ、どこでクマと遭遇するか分かりません。そうならないように出来る予防策として、鈴など音の鳴るものを身に付けておくこと。クマに自分の存在を知らせることで、向こうが襲ってこなくなる可能性があるんです。特に夜の山道を歩くときは必需品です!

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