今年のクリスマスに公開される『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は、ハリウッドの王子様と称されるティモシー・シャラメが主演のファンタジー映画です。この作品、予告編を見る限りでは、「チャーリーとチョコレート工場」ではなく、「夢のチョコレート工場(1971)」の要素が多く盛り込まれている様子。一番の驚きは、ウンパルンパのビジュアルがオリジナル版に戻ったことです!
夢のチョコレート工場とは?
「チャーリーとチョコレート工場」と「夢のチョコレート工場」の違いについてはコチラの記事を⇩
1971年に公開された『夢のチョコレート工場」は、ロアルド・ダールの児童文学「チョコレート工場の秘密」を原作としたファンタジー映画です。これをティム・バートン監督がリメイクしたのが「チャーリーとチョコレート工場」 タイトルとして有名なのは後者の方ですが、原作のイメージに近いのは前者だと言われています。
ウンパルンパのビジュアル
『夢のチョコレート工場』で登場するウンパルンパは、かなり不気味な見た目をしています。オレンジの肌に緑の髪、そして単調なメロディのウンパルンパソングを歌いながら、子どもたちを淡々と処理する姿はもはやホラー映画。
「チャーリーとチョコレート工場」では一人の俳優を合成して大量のウンパルンパを出現させていましたが、オリジナル版ではそれぞれ違う役者が演じているので、個性的なんです。
オリジナル版への原点回帰
私が『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』の予告編を見て一番テンションが上がったのは、ウンパルンパのビジュアルがオリジナル版に戻ってきたことです!
ウンパルンパのカムバック
しかもこのシーンの後ろで流れている音楽は、「夢のチョコレート工場」で使われたウンパルンパソング! もうここだけでファン大歓喜の演出です。今作の監督は夢のチョコレート工場の大ファンだそうで、キャラクターや音楽を原点回帰させることを目指したと語っていました。こういうのは本当に嬉しい。
ウォンカのセリフも昔のまま
予告編でウォンカが聴衆に向けて言ったセリフ。”Quiet up,Listen down“ これは文法的におかしな英語です。「静かに、僕の話を聞いて」と言いたいなら”Quiet down,Listen up“となります。ウォンカもその直後に「あれ、逆だった?」ととぼけていますが、この流れは「夢のチョコレート工場」で何度か登場するシーンなんです。
空を飛ぶチョコレート
予告の中で、ウォンカ製のチョコを食べた人が、まるで風船のように宙に浮いているシーンがあります。これも「夢のチョコレート工場」のオマージュ。ウォンカの目を盗んで、チャーリーとおじいちゃんがこっそりと「ふわふわドリンク」なる飲み物を飲むと、たちまち体が浮き上がってしまうというシーンがあるんです。げっぷをしてガスを体外に出さない限り、永遠に上昇し続けるというちょっと恐ろしい商品で、チャーリーたちもあわや大事故になるところでした。
その後しっかりウォンカに叱られるチャーリーたち。このブチギレシーンはかなり怖いです。
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