K-POP、韓流ドラマ、コスメなど、韓国は日本人の、特に若い女性に人気の国ですよね。
周りでも好きな韓流アイドルに影響されて、韓国語を学び始めたという人が増えてきています。
確かにあちらの男性は背が高くて、兵役で鍛えられた筋肉質な体は魅力的ですし、非常に紳士的なイメージがあります。
そんな韓国ですが、もう一つ代表的な文化が存在します。
それは「整形」
特に女性の美容整形の割合は世界でも群を抜いており、20代~50代のうち
約10人に1人が整形しているとの事です。
今回の映画はそんな韓国で作られたからこそのリアリティがある作品。
「整形水」
「4コマあらすじ」
「作品みどころ」
主人公のイェジが整形に憧れる切っ掛けとなったのは、テレビに映った自分の顔がSNSで馬鹿にされた事。
多くの見知らぬ人間から「ブス」と揶揄されて心に傷を負った彼女は、
手軽に整形できると噂の「整形水」なる商品に手を出してしまう。
生活にSNSが根付いている現代社会において、誹謗中傷が原因で失われる命も少なく無い。
そのリアリティが非常に怖く感じる。
整形水の効果によって外見は抜群に良くなったイェジ。
しかしその内面は以前に比べて醜くなっていく。
整形に依存した彼女は、高額な整形水を繰り返して使うために実家の両親に金を無心するようになる。
さらに整形に必要な人間の肉が足りないと知ると、今度は両親の肉を分けるようにせがむ始末。
娘の頼みを断れずに体の肉を提供し、いつしか骨と皮だけになった姿を見ても、なお美を求め続けるイェジは恐ろしい怪物のようだった。
整形する以前は異性から全く相手にされないどころか、嘲笑の的にされていたイェジ。
しかし整形して究極の美を手にした彼女は一躍羨望の眼差しで見られるようになる。
街を歩けば男性は下心丸出しの目線で彼女を追いかけ、女性は嫉妬心をむき出しに。
今までとあまりに違いすぎる環境の変化に初めは戸惑う彼女も、次第に
偽りの自分を本来の魅力だと勘違いして天狗になってゆく。
「コメント」
恐ろしい作品です。グロテスクでもあり、人間の傲慢さと深層心理を描いた傑作のサイコホラーです。
きっと多くの人がイェジと同じような、今とは違う自分になる事への憧れは持っている事でしょう。
それを容易に実現できてしまう整形水のようなアイテムがあるならば、
世界は妙な方向へ変わっていくかもしれませんね。
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