幼稚園児は小さな怪獣です。遠慮というものを知りませんし、好奇心の赴くままに突飛な行動をするので、大の大人でも抑え込むのは容易ではありません。幼稚園の先生は毎日が戦いで、さぞかし大変な思いをされているでしょうが、やっぱり園児たちのかわいい笑顔には癒されますよね。
今日の映画では、子ども相手にすぐ切れる短気な刑事が、潜入捜査のために
仕方なく幼稚園の先生となります。
キンダガートンコップ
「4コマあらすじ」
「作品みどころ」
ジョンの性格は全く幼稚園の先生向きではない。なぜって、とにかく彼は短気なのだ。
飛行機で後ろに座った子どもに座席を蹴られただけで、鉛筆を片手でへし折って見せ、「次はお前の首をこうしてやる」と脅迫するくらい。
そんなジョンは潜入捜査のため幼稚園の先生になるが、いう事を聞かずに
暴れまわる園児たちに向かって、「黙れ!!」と一喝するシーンは有名。
上の画像がそのシーン。ターミネーターやコマンドーなど、表情を表に出さない仏頂面が多いシュワルツェネッガーが、ここまで感情むき出しの顔をするのも珍しいのではないだろうか。
ジムキャリーも驚きの顔芸。
捜査にはジョンの他にも1人、女性刑事のオハラが相棒として参加。
オハラは刑事として高い能力を誇っているが、中々に癖の強いキャラクターでもある。
低血糖症だから栄養補給しないと、と言ってあり得ない量の食事を摂ったせいで、捜査に向かう途中の飛行機で食あたりを起こし、道中ずっと嘔吐を繰り返す。もともとは教員経験を持つオハラが潜入捜査するはずだったが、中々体調が戻らなかったせいで、子供嫌いのジョンが先生になる事に。
ジョンとレイチェル、ドミニクの4人でディナーに行った際も、
目についたメニューを片っ端から注文するという常識外れな行動が目立つ。
ただし彼女も、ここぞというときはやはり刑事。しっかり活躍も見せてくれる。
とにかく子供嫌いのジョン。幼稚園での初日は園児に怒鳴り散らしたせいで
委縮させてしまう。彼なりに園児たちとの接し方を色々と模索していく様子が、見どころの一つ。
ジョン考案の「保安官と保安官助手ごっこ」では、笛を1回吹いたらおもちゃを持ってくる、2回吹いたら元の場所に片づけ、といったふうに
躾にゲーム性を持たせることで園児と打ち解けていく。
頻繁に行われる避難訓練で、行動が遅いと校長から指摘されたとくれば、
園児全員に役割を与えてより効率的に避難できるよう動きを指導。
それが本作のクライマックスシーンにも関わってくる。
「コメント」
アーノルド・シュワルツェネッガーが園児に怒鳴るシーンの写真は、
ネットでよくネタにされています。
こんな顔をして怒っていたジョンが園児と段々打ち解けてきて、彼らも
ジョンを先生、先生といって慕うようになる様子がとてもハートフルでした。
主演のアーノルド・シュワルツェネッガーは、若いころ感情表現の演技が下手だと評されていて、だからこそ表情の無いターミネーター役は適任だったそうです。
そんな彼が見せる本作でのぎこちない笑顔。それもまた楽しめる要素です。
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