ドラマ紹介「マーダーズ・イン・ビルディング」 第3話(ネタバレ注意)

未分類

■オリバー全盛期の回想

今やすっかり衰えたオリバーだが、舞台監督として最も輝いていた頃の彼の姿が回想される。
オリバーが自信満々に掲げる舞台の構想「スプラッシュ」
ステージに巨大なプールを設置し、パフォーマーが次々にそこへ飛び込む圧巻のシーンを演出しようという企画だ。
投資家は彼のアイデアに難色を示していたが、オリバーの熱意に押されて
出資を承諾したのだった。

■隣人の事をどれだけ知っているか?

3話のポッドキャストのタイトルは「隣人の事をどれだけ知っているか?」
マーダーズインビルディングの3人、チャールズ、オリバー、メイベルはアルコニアの一室に集まり、恒例の捜査会議をしていた。
警察の捜査よろしく壁には容疑者の写真がピンで留められており、1人ずつ怪しいところが無いかを議論してゆく。
そこでオリバーが会話を遮り、映像は彼の脳内ワールドへ。
ライトが強烈な白い光を落とすステージと、そこに立つオリバー。彼の目前には容疑者リストに挙げられたアルコニアの住人たちが並んでいる。
これはまるで、舞台のオーディションだ。
オリバーは端から順に、「お前がティム・コノを殺したのか?」と問うてゆくが、誰の答えにも満足がいかない。
「私が殺したの」と自白する相手に対しても、「目立ちたいからってわざとらしい演技をするな!」と一喝して、下がらせる。
全てはオリバーの想像の中で起きている事なので、これといった証拠も無いのだが、彼は1人の容疑者に目を付ける。
それはハワード・モリスという男。彼の飼っていた猫のエベリンは、ティム・コノと同時期に死亡している。もしやティムとハワードの間に何かしらの確執があり、ティムが猫を殺し、その報復でハワードがティムを殺したのではないか?と仮説を立てる。

■いよいよ家賃が払えないオリバー

8か月分の家賃を滞納しており、1話の時点で大家から退去勧告を受けていたオリバーだったが、ついに最終通告を受けてしまう。
しかし持ち合わせは無く途方に暮れていたところ、アルコニアに住む知人を訪ねるようと思い当たる。
その知人とは旧知の仲で、オリバーが監修した舞台に投資をしてくれた件の人物であった。(冒頭の回想より)
このビルディングで起きた殺人事件だけにフォーカスしたポッドキャストを始めた。絶対に話題になるから、先行投資をしてくれと頼みこむオリバー。
その額なんと3万2000ドル(約320万)
当然そんな金は出せないと突き返されてしまう。

■容疑者ハワード・モリスの部屋へ

オリバーの推理を受けて、チャールズとメイベルの2人はハワードの部屋へと向かう。
ハワードとティムの関係について尋ねると、やはり良好では無かった。
そもそも誰からも嫌われていたティムだったが、ハワードの猫が誤ってティムの部屋に入ってしまっただけで怒り狂うような男だったと聞く。
猫の死因はまだ不明だが、ハワードはティムが毒殺したのではないかと疑っている。
その時チャールズの持病が発症し、鼻血が垂れ落ちた。それを見た途端、ハワードは気絶してしまう。どうやらハワードは極端に血が苦手で、鼻血程度でもショックを受けてしまう体質らしい。
慌てたメイベルは、チャールズに氷を持ってくるよう指示。チャールズがハワードの冷蔵庫を開けると、そこには猫の死体が冷凍保存されていた。
意識が戻ったハワードに、なぜ猫の死体を冷凍しているのか尋ねると、
ティムが毒殺したという証拠を押さえるために毒物検査に出すのだと言う。
結局明確な証拠はつかめないまま、2人はハワードの部屋を後にするのだった。

■あの栄光をもう一度

なんとか家賃だけでも払うため、オリバーは自分の宝物を手放す決意をする。かつて自分の精力を注ぎこんだ舞台「スプラッシュ」(冒頭の回想より)。その当時のポスターにはかなりの値打ちがついていたため、売却して臨時収入にしようとしていた。
巨大なポスターをエレベーターで運んでいたところをチャールズに見つかり、せっかくの機会だという事でオリバーは「スプラッシュ」について
語り聞かせる。
舞台は確かに当時話題にはなった。だが、それは決していい意味では無かったのだと言う。
というのも、12人のパフォーマーが巨大プールに飛び込むという演出で観客を沸かせるはずだったが、手違いによって全員が地面に向けて飛び込んでしまったのだ。人体が固い地面に衝突する「ブシャッ」という音が、今もオリバーの脳内にこだましている。
幸いにして死者は出なかったものの、翌日の新聞では「(血しぶきが)スプラッシュ」という皮肉めいた記事を掲載されてしまった。
しかしチャールズに、「君は変わり者だが才能がある。誰もが君についていきたくなるんだ」と励まされ、元気を取り戻したオリバーは
再び投資家のもとへ駆け込む。
オリバーの熱のこもった説得に投資家も折れ、3万5000ドル(先ほどの3万2000ドルからオリバーがさりげなく値上げ)を投資する約束になった。

■新たな容疑者

オリバーはエレベーターでスティングという男に出会う。
彼はオリバーが連れている犬を嫌がり、まるで汚いもののように扱ってくる。
そしてオリバーが部屋を戻ったとき、扉に一枚の紙が貼りつけてあった。
「ポッドキャストをやめないと殺す」そこにはそう書かれていたのだ。
部屋に入ると、オリバーの飼い犬が倒れていた。その傍らには毒物と思われる粉が散乱しており、何者かが犬に毒を喰わせたのだと判明する。
ここでまた映像はオリバーの脳内ステージへ。
容疑者リストに挙がっていなかったスティングが、ギターをもってステージに登壇し、低い声で歌を歌うシーンで第3話は終了する。

コメント

タイトルとURLをコピーしました