【映画】亡き息子が残したのは、艶やかな夜の舞台 『ステージ・マザー』 

◆外国映画紹介

家族や友人に相談し辛い事があれば、皆さんは誰に聞いてもらおうとしますか?
私の周りには、そういう時はゲイバーで全て吐き出すのが一番すっきりする、と言う人がいました。
ゲイの方は親身になって話を聞いてくれるだけでなく、豊富な人生経験を活かしたアドバイスもしてくれるし、何より包容力がすごい、らしいです。

今日の映画の舞台はそんなゲイバー。家族や周囲に虐げられようとも強く生きる人間の姿を、温かい音楽と共に描いた作品です。

ステージ・マザー

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「4コマあらすじ」

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「作品みどころ」

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劇中で歌われている曲は、ボニー・タイラーの「Total Eclipse Of The Heart(愛のかげり)」など、有名な音楽が中心。
元の曲が持つ響きと、キャラクターの苦悩や喜びを孕んだ出演者たちの歌声が合わさり、とても温かみのあるミュージカルシーンとなっている。

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メイベリンが息子から相続したゲイバーは経営が傾いていたが、彼の意思を無駄にしないためにも、メイベリンは店の立て直しを決意する。
彼女自身がコーラス隊の指導者であるという経験を活かして、
ずっと口パクで歌っていた出演者たちに自分の声で歌うように指示。
ゲイたちの力強い歌唱は観客の間で評判となり、みるみるうちにゲイバーの経営は軌道に乗っていく。

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バーで働くゲイたちは、ステージ上では輝いているように見えても、
実生活では周囲の人間や家族にまで虐げられる日々。
ストレスから思わずドラッグに手を出してしまったり、性転換手術を拒否され続けて心に傷を抱える彼らを、メイベリンは本当の母親のような寛容さで
包み込んでいく。


「コメント」

世間から腫物扱いされているゲイの人たちが、自分らしく生きる事のできる居場所。それを守ろうとする主人公の強い気持ちに心打たれる作品です。
劇中で何曲か歌のシーンが出てきますが、ミュージカル映画ではなく
あくまで歌唱シーンとして挿入されているので、ミュージカルが苦手な方でも抵抗なく鑑賞できる作品です。

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