【映画】気取ったデートがしたかっただけ。怪しい者じゃありません! 『デート&ナイト』

◆外国映画紹介

男女が付き合い立ての頃、1か月記念日や半年記念日といったふうに
やたらとお祝いを刻みたがるカップルっているじゃないですか。
でも結婚して夫婦となり、子どもも出来て落ち着いてくるとそれが日常になってしまうので、中々記念日に特別なお祝いをすることも減ってくるでしょう。そんな時だからこそ、ちょっといつもと違う場所に行ってみたりするのは夫婦間のマンネリ解消にもいいかもしれません。

今日の映画に出てくる夫婦は、「せっかくの記念日なんだから
奮発して高給レストランに行こう!」と張り切った結果、殺し屋の標的にされてしまう不運なお二人です。

デート&ナイト

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「4コマあらすじ」

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「作品みどころ」

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普段行かないような高級レストランにクレアを連れていこうとするフィル。
予約しないと空いてないでしょ?と言うクレアに、大丈夫なんとかなる、と説得して無理やりレストランに押し掛ける。
案の定なんともならず、1か月以上先まで予約でいっぱいです、と突き返される2人。それでも諦められないフィルは小賢しい作戦に出た。
「2名でお待ちのトリプルホーン様?」と何度も繰り返し呼ぶウエイター。
しかし一向に現れる気配のないトリプルホーン。咄嗟にフィルはウエイターを呼び止め、「僕がトリプルホーンだ」と嘘をついて席まで案内させる。
そうして予約を横取りした2人が、特に何の罪悪感も無く高級な食事を楽しんでいると、「お前がトリプルホーンか?」と強面の男2人組が登場。
その2人は本物のトリプルホーンを狙う殺し屋だったのだが、そんなことはつゆ知らず、のこのことついて行ったフィルとクレアは命を狙われる羽目になる。

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窮地に陥ったフィルとクレア。事情が事情なので誰にも相談できない中、
不動産営業のクレアの顧客であるホルブルックという男に助けを求める。
ホルブルックは元軍人、現在は探偵業を営む大富豪。
クレアが持ち出した本物のトリプルホーンの携帯番号だけで、相手の居場所を特定するハイテク技術も持つ。
そんな強力な助っ人のホルブルックだが、なぜかいつも半裸。絶対にシャツを着ないというポリシーがあるらしい。
「君のセクシーな筋肉はもう分かった。頼むから服を着てくれ」と言うフィルにも耳を貸さず、結局一度もシャツは着なかった。

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殺し屋の2人に追われたフィルとクレアは、勝手にホルブルックのスポーツカーを拝借して街中を爆走する。フィルはAT限定なのか、マニュアル車の扱いに慣れておらず、ガックンガックンしながら発進するシーンはちょっとお間抜け。
そんな状態で走るもんだから一方通行の道路を逆走してしまい、タクシーと正面衝突!衝突の勢いで車体同士がくっついてしまった2台。
怒鳴り散らすタクシー運転手に謝りながらも、連結したままカーチェイス続行。
フィル「おい、追い付かれるだろ、ブレーキを踏むな!」
タクシー運転手「知ったことか!!」
というように激しく言い争いながら繰り広げられるカーチェイスは
本作で一番迫力があり、笑えるシーンでもある。


「コメント」
本作は日本で劇場公開されていないため、知名度は比較的低いです。
しかし内容はとても面白く、笑いあり、アクションありのノンストップコメディ作品。
事件に巻き込まれる切っ掛けが、他人の予約を横取りしたからという
下らない理由なのもポイントです。

作品の中で、フィルとクレアが店内の他の客を見て、お互いに「推理ゲーム」をするシーンがあります。
あいつらは別れ話をしている、あの女は新人ミュージシャンで、プロデューサーに媚びを売ろうとしている、など、他人を小馬鹿にして笑っていました。それが夫婦間に昔から伝わるお楽しみのようで、事件に巻き込まれる直前までこの悪趣味なゲームは続きます。

殺し屋から逃げている時の夫婦の会話も面白く、生きるか死ぬかの場面なのに、「あなたはいつも引き出しを開けっぱなしにする!」というような
愚痴を言い合っています。
それでもやはり息のあった夫婦。見事なコンビネーションで窮地を切り抜けます。

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