誰にでも訪れる思春期。色んな事に対して多感になる時期ですが、特に異性への関心が高まるのもこの時でしょう。
小学校までは男女関係なくわいわいやっていたのに、中学になった途端に
壁が作られるようなあの感覚。
今日の映画では、そんな思春期真っ盛りの男子の隣の家に、金髪セクシー美女が引っ越してくるという、男子垂涎ものの物語。
しかし彼女には、とある秘密があったのです。
ガールネクストドア
「4コマあらすじ」
「作品みどころ」
主人公マシューといつもつるんでいる友達2人。イケイケのグループとは離れて学校生活を送る3人組は、いかにも思春期らしい言動が目立つ。
自宅では暇さえあればポルノ鑑賞。女性にはとことん不慣れで、距離感が掴めないがゆえに、逆に大胆な行動に出てしまうこともしばしば。
そんな多感な男のところにスタイル抜群の金髪美女がやって来たとなれば、
それはもうお祭り騒ぎ。鼻の下が伸びまくりである。
また、ダニエルのほうもただのセクシー美女ではない。
マシューは最初、窓からダニエルの着替えを覗いていたところで目が合ってしまいあわてて隠れたが、彼女にはすっかりバレていた。
いたずら好きのダニエルは、夜中に車でマシューを連れ出すと、「私の裸を見たんだから、あなたも脱いで」と、公道の真ん中でマシューを全裸に。
タイヤを浮き輪のようにして股間を隠しながら追いかけてくるマシューを見て、子どものようにケラケラと笑うのだった。
マシューはとても勤勉な性格で、高校の生徒会長も務める模範生徒だ。
大学進学のための奨学金を獲得するため、推薦入学できる生徒を決めるコンペティションに参加。
ジョン・F・ケネディ大統領の言葉を引用したスピーチ原稿を常に持ち歩き、コンペ本番に備えて練習を欠かさない。
また、天才と称されるカンボジアの学生に目を付け、彼を自分の高校に引き抜くための募金活動も行っている。その学生について多くは語られないが、
マシュー曰く「彼は天才だ。独学で微積分をマスターしたし、将来はガンを治すための薬を開発するに違いない」とものすごい期待を寄せている模様。
この引き抜きのためにマシューが募った金額は日本円にして約250万円。
この大金を巡って、のちのちとある人物と争いが起きる事となる。
ポルノ女優のプロヂューサーであるケリーは、過去にビジネスパートナーとして働いていた男にアイデアを奪われた苦い経験がある。
だがケリーはまだ、「絶対に売れるポルノ」のアイデアを温めていた。
ダニエルを通じて親交ができたマシューに、そのアイデアを打ち明ける。
それは、「高校のプロムを舞台にしたポルノ」。
プロムとは、異性を誘って参加する年に一度のパーティーの事で、欧米やヨーロッパの多くで恒例の行事となっている。
そのプロムに参加している生徒と、女優とが交わる青春と肉欲の作品。
その後のトラブルでマシューと争いになったケリーは、なんとマシューが長年かけて募った250万円を盗み出してしまう。
それがないとカンボジアの学生はアメリカに来れなくなってしまう。焦ったマシューは、なんとか金を工面する方法を模索する。そこでケリーの「絶対に売れるポルノ」案を思い出し、仲間とともにカメラを携えて華々しいプロムに乗り込むのだった。
「コメント」
ポルノ女優しか生きる道がないダニエルと、ポルノから解放して自由に生きて欲しいと願うマシューの思いが、大きな問題を生み出すことになるのですが、その解決手段が予想だにしないようなもので驚きました。
それまでは冴えない感じだった友達2人が、クライマックスでは
ポルノ関連の得意分野を活かして大活躍するシーンは見ものです。
設定だけ見るとコメディに振り切った作品かと思っていましたが、
しっかりと思春期の複雑な心境や、ポルノ女優という職業の苦悩も描かれており、見ごたえのある映画でした。
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