友達、カップル、ビジネスパートナー。人間同士の付き合いというものは、意外と性格が全然違うほうがうまくいったりするのです。
お互いの足りない部分を補い合ったり、自分とは異なる価値観を共有できたりすることが大きな要因なのではないでしょうか。
今日の映画でタッグを組む2人の女刑事は、正反対の性格をしています。
片方は非常に真面目で仕事一筋の堅物。もう一方は荒っぽいお調子者。
それが混ざりあったとき、最強の化学反応が起きるのです。
デンジャラスバディ
「4コマあらすじ」
「作品みどころ」
FBI所属のアッシュバーンと、ボストン警察のマリンズ。2人の出会いは最悪だった。
マリンズが警察署前の駐車スペースに車を入れようとしたいたところ、割り込んできたのがアッシュバーンだった。車をどけろ!と声を荒げるマリンズを適当に流し、自分は颯爽と警察署へ。
その後マリンズが逮捕した麻薬組織の下っ端を、FBIの捜査権限を掲げて取り調べていたアッシュバーン。ようやく車を駐車できたマリンズが怒鳴り込んでくると、2人は口論から殴り合いに発展。
お互いに相手への印象を悪くする結果となったが、上層部からの命令で2人は協力して捜査にあたる羽目になるのだった。
容疑者の住むアパートを訪問した際、プライドの高いアッシュバーンは
マリンズの刑事としての手腕を過小評価していた。しかしアグレッシブかつ機転の利いたな彼女の行動と、証拠品を素早く見つける観察眼にたじろぐシーンがある。
マリンズのほうでもアッシュバーンの能力を素直に認めるようになり、
2人は少しづつ、互いにとって良き相棒となっていくのだった。
いくら下っ端を捕まえても、大元を叩かなければ意味がない。
ボストン中を隈なく捜査し、怪しい人物を片っ端から尋問していく2人。
女性警官だけで現場に突入するのは危なっかしいと思われそうだが、
このタッグに関してそんな心配は無用だ。
男性顔負けの豪気さとフィジカルの強さでガンガン攻めていくマリンズと、
冷静かつ的確なアッシュバーンの判断力を以て、続々と逮捕者を出していく。時には容疑者をビルの上から宙づりにして、「情報を吐かないと、このまま地面に落とすぞ」と、脅迫行為にまで及ぶのだった。
観念して情報を吐いたのに、引っ張り上げる方法を考えに入れていなかったため、諦めてそのまま落っことすシーンは普通に酷くて笑える。
そうして得た手がかりをもとに、麻薬組織トップの影に迫ってゆく2人。
事態が進展するにつれて警察組織の中にも怪しい人物が浮上し、疑いの矛先が様々な方向へと向けられるようになる。
普段は仕事一筋で、羽目を外すことは絶対にしないアッシュバーン。
だが酒が入るなどして一度振り切れると、その豹変ぶりは凄まじい。
知らない男の膝に座ってキスをしまくり、酔った挙句にFBIから貸し出されている警察車両を、勝手にプレゼントする暴挙に出る。
さらには容疑者のスマホを盗み出すため、色仕掛け作戦を決行するのだが、
この時から彼女の中で何かが弾けたような気がする。
はじめはFBIらしくパリッとした紺のジャケットスタイルで決めていたアッシュバーン。「それじゃあまりに色気が無い」と、マリンズはハサミを取り出して、許可なくアッシュバーンのブラウスを切り刻み始めた。さらにパンツスーツもジョキジョキと切ってゆき、最終的にはノースリーブとショートパンツ姿にさせられるのだが、スーツを即席で改造したお粗末なスタイルでも
アッシュバーンは意外に乗り気になっていた。
その真面目な性格の底にある、刺激を求める一面のおかげでマリンズと気が合ったのではないだろうか。
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