【映画】一途が過ぎてストーカーへ⁉逃げる男と追う女。『ウルトラ I LOVE YOU!』

◆外国映画紹介

追うよりも追われるほうがいい女、とは言いますが、待ってばかりではチャンスも訪れません。時には意中の相手を全力で追いかけるのも、また一つの恋愛と言えるでしょう。

今日の映画は、好きになった相手をどこまでも追ってゆくという、一見すれば一途な女性のお話。でも男性目線だともはや狂気の沙汰。頼んでもいないのに、行く先々に現れるなんてホラーでしかありませんよね。

ウルトラ I LOVE YOU!

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「4コマあらすじ」

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「作品みどころ」

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メアリーは地方新聞社に勤めており、定番のクロスワードパズルのコーナーを担当。毎号凝った内容の問題を出す事から、読者からも根強い人気を博している。クロスワード作家としての誇りを持ち、仕事に精を出していた彼女に対し、編集長は「仕事ばかりでなく、遊ぶことも覚えなさい」と助言。

そんなメアリーは、実家暮らしで独身な事を小学生にさえ弄られてしまい、
世間体を保つためにもお見合いを決行する。全然乗り気では無かったのだが、そこに現れたスティーブという男性の甘いマスクに一瞬でメロメロに!
黙って部屋に引っ込むと、自分が持っている最もセクシーな下着を身に付けて、モデル歩きで再登場。
真面目なキャリアウーマンの顔は影を潜め、攻撃的ファッションに身を包んだフェロモン全開のメアリーへと変身するのだった。

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スティーブに一目ぼれしたメアリーは、彼が乗ってきた車に乗り込むや否や、実家の目の前に停車しているにも関わらずカーセックスを開始。
運転席にスティーブを押し倒し、シャツを脱がせながら馬乗りになるという積極性を見せる。
はじめはスティーブもその気だったのだが、あまりに前のめりなメアリーの態度にドン引き。「仕事に行かなくちゃ」と嘘を吐いてその場を去る。
しかし去り際に「君も一緒に来られたらどんなによかったか」と、心にもない事を言ってしまったのが運の尽き。それを鵜呑みにしたメアリーは、スティーブの行くところならどこへでも、彼を追いかけまわすようになる。

スティーブの仕事はニュース局のカメラマンなので、事件が起きれば現場へ急行する。そしてメアリーは事件の臭いを嗅ぎつけると、「そこへ行けば彼に会える!」と喜び勇んで事件現場へ向かうのだ。車が無ければヒッチハイクをし、どんな手段を使ってでもスティーブに会いに行く。
完全にやばいストーカーと化したメアリーに、スティーブもうんざり。
次第にメアリーに対する気持ちが、鬱陶しいから恐怖へと変わっていき、
彼女を見るだけで悲鳴を上げ出すようになってしまう。

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メアリーがこれほどまでに大きな勘違いをするのには訳がある。
スティーブの同僚で、レポーターのハワードが、メアリーとスティーブをくっつけようと裏で手を引いていたのだ
「男ってのは思ってもない事を口にするもんだ。だからスティーブが君の事を嫌いだと言っても、それはあいつの本心じゃない」と、彼女のストーカー行為をエスカレートさせる助言をする。だからメアリーはどれだけスティーブに煙たがられても、それは照れ隠しだと思い込んでしまうのだった。

しかしアクシデントからメアリーが命の危機に陥った時、カメラに向けて語った彼の言葉はきっと本心だったに違いない。何を語ったかは映画本編でどうぞ。


「コメント」
完全な片思いから誕生した強烈なストーカー。煙たがられている事を全く察することなく、「私に会いたかったでしょ?」と意気揚々と飛んでくるメアリーには、スティーブじゃなくても恐怖を覚えてしまいます。
スティーブの方では完全にメアリーに対して怯えてしまい、故障した車の破片を持っているメアリーを見た途端、「あの女、ノコギリを持って俺を殺そうとしてる!」と悲鳴を上げていました。

物語終盤では、地盤沈下により地下深くの坑道へ落ちてしまうメアリー。
絶望的な状況の中でも気丈に振舞う彼女の姿が印象的でした。両親も
「あの子の辞書に『憂鬱』の文字は無い」と言い切るほどに、底抜けに明るいメアリーには、たくさんの人望が集まってくるのです。
そしてスティーブも、メアリーに対する本当の気持ちを声に出して初めて気が付くのでした。

スティーブの同僚の2人も非常にいいキャラをしているので、ずっと飽きずに見ていられる映画です!

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