カリブの海賊で流れているあの曲、なんて言ってるの? 実は恐ろしい英語歌詞を解説! 次に乗るのが楽しみになる!!

◆映画で英会話

ディズニーランドを代表するアトラクション「カリブの海賊」 待ち時間が少ないので、混んでいる日の休憩としても使えます。あの乗り物の後半では、海賊たちが陽気に歌を歌っていますよね。でもやってることは銃撃戦に拷問、売春と、楽し気な歌とは正反対。そもそもあの歌詞、何を歌っているの? 今回はそれを解説していきます! 次に乗るときに意識して聴くと面白いかも?

YO HO(A Pirate’s Life for Me)

アトラクション後半部分から流れ出すこの曲は、有名ディズニー映画の音楽を手掛けた作曲家、ジョージ・ブランズが担当しています。ジョージは『101匹わんちゃん』『眠れる森の美女』『おしゃれキャット』など、クラシック時代の作品における音楽を制作しました。

それでは歌詞とその意味を解説しながら、一緒に英語の勉強をしていきましょう!

物騒な始まり

Yo ho, yo ho, a pirate’s life for me
We pillage plunder, we rifle and loot
Drink up me ‘earties, yo ho
We kidnap and ravage and don’t give a hoot
Drink up me ‘earties, yo ho
Yo ho, yo ho, a pirate’s life for me

◆pillage:略奪する
◆plunder:略奪品
◆rifle:銃を撃つ
◆loot:荒らす
◆earties:hearties(海賊用語で仲間を指す)のこと
◆kidnap:誘拐する
◆ravege:破壊する
◆give a hoot:気に掛ける

まず最初からして物騒ですよね。あんな楽しそうに歌ってるのに、平和な単語が1つもありません。
Weというのは海賊のことですから、「俺たちは財宝を盗み、荒らしまわって酒を飲む」というフレーズから始まります。何度も出てくる「Drink up me ‘earties, yo ho」は、仲間の海賊に向かって「おい兄弟、飲みまくろうぜ!」と呼びかけているんです。アトラクションでも酒に酔った海賊が出てきますね。「(女子供を)誘拐して、街を破壊しまくる。でもそんなことどうでもいい」なんて、海賊の身勝手さが分かります。

お金は奪うもの

We extort and pilfer, we filch and sack
Drink up me ‘earties, yo ho
Maraud and embezzle and even highjack
Drink up me ‘earties, yo ho
Yo ho, yo ho, a pirate’s life for me

◆extort:金を巻き上げる
◆pilfer:盗む
◆filch:(価値のないものを)盗む
◆sack:袋に入れる
◆maraud:(襲う目的で)うろつきまわる
◆embezzle:横領する

このパートはお金に関する事を歌っていますね。海賊は給料の出る仕事ではありませんから、金が欲しけりゃ盗むしかありません。いかにして彼らが金を奪っていたのか、それが表現されています。

火を放つ海賊

We kindle and char and enflame and ignite
Drink up me ‘earties, yo ho
We burn up the city, we’re really a fright
Drink up me ‘earties, yo ho

◆kindle:火をつける
◆char:焦がす
◆enflame:inflameの古い言い方。発火させる
◆ignite:火をつける

このパートでは、海賊たちが街に火を放つ様子が表現されています。アトラクションにもそのシーンがありますよね。「俺たち街を焼いちゃうぜ、怖いだろ?」と言って気持ちよくなってるみたいです。

俺たちはワル

We’re rascals and scoundrels, we’re villains and knaves
Drink up me ‘earties, yo ho
We’re devils and black sheep, we’re really bad eggs
Drink up me ‘earties, yo ho

◆ rascal:悪党
◆scoundrel:ろくでなし
◆villain:悪いやつ
◆knave:ごろつき
◆black sheep:厄介者
◆bad egg:悪人

このパートでは、とことん悪いやつアピールをしています。まあ善人は海賊にはなれませんから、俺たちは悪党だぜ! という事を自信満々に歌っているわけですね。

でも親のことは忘れない


We’re beggars and blighters and ne’er do-well cads
Drink up me ‘earties, yo ho
Aye, but we’re loved by our mommies and dads
Drink up me ‘earties, yo ho

◆beggar:物乞い
◆blighter:嫌な奴
◆cad:育ちの悪い男

こんなに落ちぶれた俺たちだけど、昔は両親に愛されてたんだ、と過去に想いを馳せる海賊。今さら何言ってんだって感じですけど、残忍な海賊たちにも無垢な時代はあったということでしょうか。

全然楽しい歌じゃなかった!

いかがでしたか? 意味を知ると、こんな歌詞を楽し気に歌ってるのが恐ろしく感じませんか?
今回紹介した単語の8割はテストで使えない英語なので、別に覚えてなくも結構です。ただ、今度ディズニーに行くときは、これを思い出しながら乗ってみると楽しいかもしれませんよ!

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映画のセリフや歌を使って、日常で使える英会話を学べる記事です。

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