森見登美彦さんの著作『夜は短し歩けよ乙女』は、まるで酒に酔っているかのような、ふわふわとした不条理な世界。小説、アニメともに大人気の作品で、2021年には乃木坂46の久保史緒里さん主演で舞台化もされました! 黒髪の乙女が体験したような、長い長い京都の一夜を過ごしてみたい。そんな方におすすめのプランをご紹介します。
これぞ森見登美彦ワールド!『夜は短し歩けよ乙女』
まず『夜は短し歩けよ乙女』について少しだけ。森見登美彦さんといえば、噺家のような独特の語り口調で紡ぎ出される摩訶不思議な物語が人気の作家。中でも有名なこの作品は、黒髪の乙女(主人公)が迷い込んだ長い一夜の物語。森見さんの育った京都の街が舞台となっており、地元民にはなじみ深い場所がたくさん出てきます。
アニメ映画(2017年)
原作のカオスさを見事にアニメ化。酒に酔っているときって、本当に世界がこんなふうに見えるときがありますよね。「パンツ総番長」や「詭弁論部」など、森見作品以外で一生聞くことのない言葉が生み出されました。
久保史緒里さん主演で舞台化
乃木坂46、久保史緒里さんが黒髪の乙女を演じた舞台。幻のお酒「ニセ電気ブラン」に出会ったり、大きな鯉を背負って学園祭を楽しむ様子など、乙女の天真爛漫さを見事に表現されていました!
京都の夜を長く楽しむには?
そんな黒髪の乙女たちのような、長く楽しい京都の夜を過ごすには、ある程度計画を立てた方がよいでしょう。これから京都旅行に来られる方も、近場の方も、ぜひ飲み歩きの参考にどうぞ!
早い時間から飲むなら、まずは河原町へ
大体居酒屋がオープンし始めるのは17時~くらいですよね。でもそれまで待てない! という方は、河原町エリアに行きましょう。お昼から飲めるお店もたくさんありますよ。
ザ・昭和の飲み屋という風情の「京極スタンド」なんかおすすめです!
京都の台所、錦市場の中にも昼のみできるお店はあります。(逆に閉まるのが早いので、夜にはやってません)
いい感じに酒が入ったら、木屋町へGO
ちょっとテンションが上がってきたら、本格的に飲みだしましょう! 河原町から歩いてすぐの「木屋町」というエリアには、学生さんも愛用する居酒屋が軒を連ねています。『夜は短し歩けよ乙女』で乙女たちがフラフラしていたのもこの周辺です。
安い値段でたくさん飲めます。ディープなお店もありますが、基本的には気軽に入れる雰囲気なので大丈夫です。
こういう雰囲気、いかにも京都って感じしませんか?
夜が深まってきたら、先斗町へ
そろそろこの辺で酔いも回り始めたころでしょう。ちょっとバーで落ち着きたい気分。そんな時は、木屋町のすぐ近くにある「先斗町」というエリアに行きましょう。1つ注意点としては、ここは京都の中でもお値段は高め。舞妓さんが闊歩するような花街なので、お財布には余裕を持っておくと安心です。
このエリアにはお洒落なバーも色々あります。店に入らなくても、夜の先斗町を歩くだけで映画の世界を体験できますよ。京都といえば「一言さんお断り」文化がありますが、基本的に通りに面している店なら歓迎してくれます。訳の分からないくらい細い路地を通った先にある店とかは知りませんが。
京都で楽しく長い夜を!
素敵なお店がいっぱいの京都。ぜひ黒髪の乙女が体験したような、濃厚な一夜を過ごしてみて下さい!
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