ここ数年でディズニー映画の実写化作品が続々と作られていますが、不自然な黒人キャストの起用などが原因で、公開される度にバッシングを浴びている印象です。一方『リトルマーメイド』はそんな前評判を覆し、本国でも日本でも大ヒットを記録したので、決してポリコレ=悪い映画というわけではありません。でもやっぱり「完璧なディズニー実写化が見たい!」という方のために、今回はおすすめの映画を紹介します。
再現度凄すぎなディズニー映画『101』
1961年公開のディズニーアニメ「101匹わんちゃん」を実写化した作品。本当に原作の雰囲気そのまんま! 当時ではまだ珍しかったアニメの実写版ですが、すごくよく作られているのが分かります。
みどころ①クルエラの再現度
「101匹わんちゃん」の悪役といえば、犬の天敵クルエラ・ド・ビル。ファッションデザイナーとして名を馳せるクルエラですが、質の良い服を作るためならば、動物の命なんて彼女にとっては軽いもの。滑らかなダルメシアンの毛皮に目を付けると、どんな手段を使ってでも他人の犬を誘拐しようとする悪魔のような女性なんです。
アニメ版のクルエラ。常に煙草を手放せないヘビースモーカーっぷり。今のディズニーでは喫煙シーンが規制されているので、これも貴重ですね。
トニー賞など、映画界の名誉ある賞を受賞している名女優グレン・クローズ。彼女が演じるクルエラは、まるでアニメの世界から飛び出してきたような悪役っぷり! 身勝手で傲慢。私利私欲に溺れた悪魔を見事に再現されていました。
映画の公開から23年が経った2020年、グレンはとあるイベントで再びクルエラ姿を披露! ものすごい貫禄が出てますね。
みどころ②本物のダルメシアンが出演
最近の映画に出てくる動物は大抵CGで作られています。『わんわん物語』『ライオンキング』『ジャングルブック』など、動物メインの実写映画に本物は出演していません。でも『101』で登場するダルメシアンやその他の動物は、みんな本物なんです!
ロジャーとアニタの出会いを作ったボンゴ(右) 本当に101匹いるかは不明ですが、大量のダルメシアンの子どもも登場します。彼らは驚くほどに鍛錬されていて、まるで人間と同じように演技ができるんです。CGの動物には出せない、生き生きとした表情や温かさが感じられるのも本作の魅力。
ちなみに2021年公開の『クルエラ』では、保護犬をトレーニングして、キャストとして迎え入れたそうです。演技ができるようになるまで躾ける人もすごいですよね。
みどころ③動物版ホームアローン
子犬たちを誘拐したクルエラとその手下を倒すため、街中の動物たちが力を合わせるシーンがあります。犬や馬、猫、豚、キツツキなど、様々な種類の動物が、自分の特性を活かして戦うんですが、ここの流れがホームアローンみたいで面白いんです! 実写版ライオンキングはリアルさを求めすぎて、なんだかディスカバリーチャンネルでも見てるような気分だったので、結局こういうのでいいんですよ。
犬と牛と猫が意思の疎通を図れるのか? そんなことを気にするのは野暮ってもんです。
完璧な実写化を求めるならこの映画
ポリコレとかなんも気にせずに、ただ出来の良いディズニーの実写映画が見たい! という方は、『101』を見ておけば間違いはありませんよ! エマ・ストーンがカッコ可愛い『クルエラ』もおすすめなのでぜひ。
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