世の中で愛されるキャラに共通しているのは、「丸みを帯びたフォルム」です。ドラえもん、ピカチュウ、キティちゃんなどなど。それは人間も同じこと。無駄な肉の無いモデル体型も素敵ですが、いわゆるマシュマロ女子にしか出せない安心感と愛らしさがあります。今回は、そんな女の子たちが輝くラブコメ映画を紹介します!
①『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』
体型を理由に自信が持てなかった女性が、とあるハプニングから人生が急変! 見ているだけでとても前向きな気持ちにさせてくれる映画です。
みどころ:頭を打ったせいで超ポジティブに!
主人公のレネーは、「私みたいなデブは、どうせ恋愛も仕事もダメダメなんだわ」と、体型を理由に人生を諦めていました。でもやっぱりスリムになってモテたい! そう決意してジム通いを始めるのですが、彼女の体重に耐えかねたエアロバイクが破損。頭から床に落下にしたレネーは、その勢いで気を失いました。
そして意識が戻ると、レネーは鏡を見て驚きます。「これが私!?」
頭を打ったショックで、なぜか自分がスタイル抜群の美女になったと勘違いするレネー。「こんな綺麗な私なら、なんだってできる!」と、それまでのネガティブ思考はどこへやら。急に活気づくレネー。
スタイルと顔が良くないと受からない、とされている受付嬢の仕事にも応募し、あまりに自信たっぷりな彼女に圧倒されたのか、企業はレネーを採用。ここから彼女の人生は大きく動き始めます。
日本語吹き替えは渡辺直美さん。おなじくおしゃれなマシュマロ女子として、キャラクターにあってますね!
②『タミー』
旦那に不倫されたショックで旅に出る娘。なぜかついてくるおばあちゃん。しかも若い男好きで、なんなら娘よりも大人の遊びが大得意! そんな2人の珍道中を描いたコメディ映画です。
みどころ:若々しすぎるおばあちゃんと、ぶっとんだ娘
別の女に旦那を取られて、勢いで家を飛び出したタミー。彼女の旅にはおばあちゃんも同行します。このおばあちゃんがとにかく若々しい! ビールを浴びるほどに飲むわ、自分の娘の旦那を誘惑するわ、挙句の果てに道中で出会った男性をベッドに誘い込む遊び人っぷり! 孫のタミーが恋愛苦手な分、おばあちゃんの奔放さが目立ちます。
でもタミーの面白さも負けてはいません。とある事情から早急にお金が必要になったタミーは、その辺にあった紙袋を被ってファーストフード店を襲撃! 銃なんて持ってないので、紙袋で覆った手をピストルの形に見せかけて、なんとか強盗に成功します。このシーンがなんとも間抜けで笑えるんです。
右手はかろうじて拳銃を隠しているように見えなくもないですが、左手で思い切りネタバラシしてる。
③『ヘアスプレー』
テレビ出演に憧れる女の子が、夢に向かって明るく突き進むミュージカル映画。シルエットだけでこの映画と分かるくらい、特徴のあるヘアスタイルが印象的です。とても元気溢れる作品ですが、人種や外見での差別に対して切り込んだ、結構深いテーマがあるんです。
みどころ:明るい音楽で表現する、差別主義者への抵抗
この映画の主人公はぽっちゃり体型の女の子。海外ではファットフォビア=肥満の人に対する生理的な嫌悪、が問題になるほど、いわゆる太っている人への差別が顕著なんです。そして最近でこそ改善されつつありますが、黒人差別もまだまだ強く残っている状態。本作では特に黒人差別について、かなりストレートな表現がされています。
映画内で放映されている人気番組では、「ニグロ・デー」という特別枠が設けられいます。ニグロとはもともと黒人を指す言葉でしたが、今では差別的な要素が含まれているので、会話で使うのは好ましくありません。「黒人をテレビに出すな!」という圧力がかけられたり、画面に映った黒人をタオルで拭いて白くしようとするシーンなど、かなり差別的表現がド直球なんです。この映画は差別を助長するものではなく、むしろ肥満体型や黒人など。「社会に虐げられている人間がメインで活躍する」作品です。
そして何より、お母さんのキャラが濃い! 主人公トレイシーの母親は、娘と同じくぽっちゃり体型。ダンサーになってテレビに出たい、という娘の夢を「あんたみたいなデブじゃ無理」と一蹴するのですが、いざトレイシーが番組に出ると大はしゃぎ! ポジティブな娘の性格に影響されて、キラキラなドレスを身にまとって踊り出すお母さんなのでした。
マシュマロ女子の時代がくる!
女性はスリムであればあるほど価値がある? そんなことは決してありません! モデル体型の人には出せない魅力を持っているのがマシュマロ女子なんです。見た目や体型を理由にネガティブになりがちな人は、ぜひ今回紹介した映画を見て、彼女たちのように前向きな人生をスタートさせましょう!
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