リトルマーメイドだけじゃない！　世界の恋愛人魚映画特集！　中国、アメリカ、フランス…。あなたはどの人魚に恋をする？

2023年6月、ついにディズニーの実写映画「リトルマーメイド」が公開されます！
キャストの発表時から賛否両論が巻き起こり、黒人がアリエルを演じる事に強い批判が集まっているこの作品。人魚映画といえばリトルマーメイド、という印象が強いですが、世の中には他にも優れた人魚映画が存在するんです！今回はフランス・中国・アメリカから、それぞれオススメを紹介します！

「マーメイド・イン・パリ」（フランス）
「人魚姫」（中国）
「百万弗の人魚」（アメリカ）
あなたはどの人魚が一番好きですか？

「マーメイド・イン・パリ」（フランス）

呪いの歌声を持つ人魚ルラ

本作の人魚「ルラ」の歌声は、聴くものの心臓を破裂させるという世にも恐ろしい魔力を秘めています。歌を耳にした人間はルラに恋をして、そのドキドキに耐え切れなくなった心臓が、文字通り「張り裂けて」しまうのです。

恋を忘れたガスパール

セーヌ川の河岸に打ち上げられていたルラを自宅に連れ帰り、治療を施すガスパール。彼はルラの歌声を聞いても全然平気。なぜ？と困惑するルラでしたが、その実ガスパールの心は既に壊れてしまっていたからでした。過去の恋愛での失敗がトラウマになり、誰かを愛する事が出来なくなっていたガスパール。しかし彼の心は徐々に変わり始め、ルラに恋愛感情を覚えるのです。

人魚役はマリリン・リマ

前半の儚げな表情から、後半のガスパールと恋に落ちた後に見せる無邪気な表情とのギャップが最高にキュート！私の知る人魚姫映画の中でトップの美しさを持つヒロインです。

「人魚姫」（中国）

人間と人魚の対立

人間による環境汚染で人魚が海に住めなくなってしまい、そのせいで人魚からの強い恨みを買う事に。
特に敵視されてきたのは、実業家のリウ。彼は海を埋め立て、その土地に娯楽施設を建設する計画のため、その海域に住む生き物を絶滅させる装置を開発します。その結果、人魚族は「リウを殺せ！」と息巻き、彼を殺害するための作戦を実行に移すのでした。

恋した相手は人魚娘

人魚族の中で一番若く美しい娘、シャンがスパイとして人間界に送り込まれます。一族の仇を殺すためにリウに近づくシャン。それ自体は成功するのですが、普段は粗暴なシャンの優しい一面を垣間見た事で、シャンはリウに想いを寄せるようになりました。同じくリウも、金目当て以外で自分に近づいてくる初めての相手に心を許し、二人は互いに惹かれ合っていくのでした。

人魚役はリン・ユン

中国浙江省生まれの清純派女優さんです。映画では無邪気な田舎娘のような雰囲気で、飾らない感じがとても素敵でした！

「百万弗の人魚」（アメリカ）

泳ぐ姿はまるで人魚

本作は他の2作品と違って、本当に人魚が登場するわけではありません。
主人公のアネットは足にちょっとした障害があるため、他の子のように走ったりする事が困難でした。その代わりに泳ぐのが大得意で、成長した彼女は水泳大会で何度も優勝するほどのスイマーになっていたのです。
それがサーカス興行師の目に留まり、遠泳ショーを開催してみたところ大ヒット！アネットは一躍人気者になっていきます。

実在の水泳選手がモデル

主人公アネット・ケラーマンは実在したオーストラリアの水泳選手です。彼女は今の水着のスタイルに影響を与えた人物。
当時は女性が肌を露出することは公然わいせつ扱いされていました。ビーチにビキニ姿（といっても、出ているのは腰から下と腕くらいもの）で現れると、皆がアネットを指さして「卑猥だ！」と批判。そのまま彼女は逮捕されてしまいます。
今では考えられない事ですが、もっと昔のヨーロッパでは、女性の足こそ最も卑猥な部分とされており、ミニスカートなんて履こうものならただの露出狂でした。
そんな世の風潮に抗い、独自の水着を開発したアネット。水の抵抗を最小限に抑え、なおかつ肌の露出も少ないという、ベストな形に落とし込んだことで、世間も納得したのです。

こちらがアネットの開発した水着です（写真本人）。軽いウェットスーツ的な感じですね。